フロク


最近、雑誌の付録が人気だそうだ。


女性向け雑誌にポーチやアクセサリーが付いていたり、
ホビー雑誌にフィギュアが付いていたりしていて、
これがまた本格的だ。


だいたいどこかのブランドとタイアップしていて、
(まあ、当然だ。どこかの広告代理店が入って
儲かる仕組みになってるんだ。)
「雑誌」本体よりも「付録」の方が高いんじゃないか?
と思えるものも少なくない。


まあ、高品質の付録が付いているからと言って雑誌の
価格が高くなる訳ではないので、消費者の側としては
うれしいことなのだが。


困っているのは書店のようだ。


雑誌自体に付録が挟み込んである(または紐などで
縛ってある)ので、雑誌が丸みを帯びた状態になっている。
今までであれば10冊でも20冊でも平積みで置けていた
ものが、重ねられなくなっているらしい。
そうすると、店頭に並べ切れなかった雑誌を保管する
別のスペースが必要となり、売れるたびに倉庫から
店頭へ商品補充をしなければならず、そこに人件費が
掛かったりしている。
なんとか重ねてもちょっとした拍子に崩れてしまったり
して、商品管理に今まで必要なかった労力を要したりも
しているようだ。


それでも売れる雑誌を置かなければ、書店としても
死活問題なので、人気の高い「付録付き」の雑誌を
置かざるを得ないというのが実情のようだ。


雑誌だけのことではないのだが、世の中の流行の裏では
苦労している人たちもたくさんいるのだ、という事実も
知っていてもらいたい。