2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

死について②

「ガリバー旅行記」などで知られている ジョナサン・スイフトは死について、 こんな言葉を残している。 「死ほどに、自然で、不可欠で、不偏なものが、 神の摂理によって、人間への災いとして目論まれた などというのは、ありえないことである。」 昔、ウチ…

次の一歩

家族の中の一部となっていないか? 会社の中の一部となっていないか? 判で押したような日々を送っていないか? 他人から与えられた仕事をこなすことが、 自分の行うべきことを他人に考えてもらうことが、 どこかで心地良いと感じていないか? 大きなうねり…

ホームレス

ホームレスのH(名前は伏せておく)が最悪の人生を 送っているのは、彼がホームレスだからじゃない。 ホームレスである現状から脱出しようとしないこと こそが最悪の人生なのだ。 そう、傍から見ればね。 本人にとっては、それが心地良いのだ。 だから、その…

読書感想(7月)

昨日、気軽に7月に読んだ本を書き並べたら、予想外に 問い合わせが多かったので、それぞれの本の感想を 追記しておきます。 ・石井裕之/なぜ、占い師は信用されるのか? ※一種のビジネス本ですね。 「コールドリーディング」の技術を活かして、 営業力をUP…

読んだ本・観た映画(7月)

読んだ本 ・石井裕之/なぜ、占い師は信用されるのか? ・田口ランディ/もう消費すら快楽じゃない彼女へ ・乙一/失はれる物語 ・乙一/GOTH(夜の章) ・乙一/GOTH(僕の章) ・山本夏彦/日常茶飯事 ・妹尾河童/少年H(上巻) ・妹尾河童/少年H(下巻…

桜貝の爪先

自分で気が付いている、いないに関わらず、誰にでも 「癖」というものがある。 まあ、数え上げればキリが無いくらい、他人に迷惑を 掛けない可愛いものから、他人が見ると眉をひそめる ような不愉快なものまで様々だ。 僕の場合も、御多聞に漏れずいくつかど…

生命について①

先日「死」について書いたので、今回は「生」について 書いてみようと思う。 ヒトに限らず「動物」と呼ばれる類(哺乳類・爬虫類・ 鳥類・両生類など)は全て共通で、卵子に精子が受精する ところから生命はスタートする。 最初はたったひとつの細胞だ。 だ…

SINGING IN THE RAIN

どこからともなく僕の視線の中に真っ黒い物体が 飛び込んできた。 クロアゲハだ。 小雨混じりの新宿左門町のアスファルトの歩道のうえで、 ひらりひらりと力強くしなやかに、高く低く舞っている。 まるで、女性ピアニストが弾くコンテンポラリージャズの 譜…

体調不良

今、僕は体調不良である。 その理由はよく分かっている。 肩凝りだ。 数日前から背中に鬱血の塊があるような気がしていて、 ずっと偏頭痛がしていた。 だから、一昨日はクイックマッサージに行って 25分の首肩集中コースを施術してもらった。 しかしその甲斐…

ジェンガ

土台を引き抜いて、上に積み重ねる。 土台を引き抜いて、上に積み重ねる。 成長しているように見えるが 棒の数は1本たりとも増えていない。 土台を引き抜いて、上に積み重ねる。 致命傷となる最後の一本を 引き抜いてしまうまで。

ミミズ

ミミズは土の中を掘り進む。 土の中を掘り進みながら土を食って、その中の 養分を吸収して生きている。 ミミズを輪切りにしてみると、よく分かるのだが、 ヤツらは体の真ん中に消化管が通っていて、 頭からお尻まで、ずっと筒状なのだ。 そして、あんぐりと…

呼吸

僕たちの周囲は隙間なく空気で満たされている。 空気とは、一般的に窒素78%・酸素21%・アルゴン1%・ その他微量の炭酸ガス・水素・ネオン・ヘリウムの混合物だ。 そして、僕たちが呼吸をするということは、その空気を 気道から肺に取り込み、さらに肺胞で…

2.996:2

僕も一応プロフィールに「ヴォーカリスト」などと謳っているので、 たまには音楽について書いてみようと思う。 少なからずどんな音楽も、音と音との重なり(和音)で構成されている。 3度音程、5度音程といった音程差で和音は変化する。 当然、組み合わせる…

二桁掛け算

今日は面白い本を1冊紹介したいと思います。 その本は、「二桁のかけ算一九一九(イクイク)」。 (出版:ライブドアパブリッシング 定価942円) ライナーノーツ(?)を見てみましょうか。 〜世界には二桁のかけ算をやっている国があるって知ってました? た…

月と深海魚

僕は暗い海の底で、目を覚ました。 目を覚ましたとはいえ、深海2,000メートルのここには かすかな光すら差し込むことは無い。 もっとも僕には生まれつき目が無いので、何かが見える はずもないのだが。 人間は僕のことを不思議な生き物と呼ぶ。 想像を絶する…

神の見えざる手

人は神が造られた。 旧約聖書にはそう書かれている。 まあ、それはいいだろう。 今日はそこは議題としない。 旧約聖書によると、神は7日間を掛けて地球上の環境を整えてから アダムをその姿に似せて造られた、と書いてある。 そこを考えると、ただ戯れに人類…

駐禁対策人形「コックリ君」

いらっしゃいませ。 今日はどういった品物をお探しで? ほう、6月1日から施行された、駐車違反取締りの 監視員の巡回が厳しくて仕事にならない? 何かいい対策ができる商品をねえ… そうですよねえ。 今やほんの3分間車から離れていただけで、 写真撮られて「…

ユビキタス

僕が移動するときに、とても世話になっているツールがある。 au携帯アプリの「EZナビ」だ。 これを持ってからは、以前のように出発前に慌てて 目的地までの電車経路を調べたりしなくてすむようになった。 行き先を入力すれば、そこに向かうための徒歩経路・ …

カンガエゴト

僕は毎日、頭の中でいろんな事を考えている。 大抵はその場とは全く関係ない事を考えている事が多い。 寝ているときも考えているようで、突然ガバっと起き上がって なんだか訳の分からないことを言うことがある(らしい)。 時々、早朝から「昨日寝ながら考…

僕のノートパソコン

空き時間ができると、カフェに入る。 僕はホットコーヒーをブラックで飲むのが好きなのだが、 この時期はアイスカフェラテを頼むことが多い。 テーブルに着いてコーヒーを一口飲むと、おもむろに グラスをテーブルの向こう側へ押しやって、今どき誰も 使って…

死について①

誰もが「死」について、一度は考えたことがあるだろう。 みなさんは死ぬことが怖いと思うだろうか。 僕は怖くてたまらない。 特に僕は無宗教であるが故に、死後の世界については 特別なものが存在するとは思っていない。 だから余計に死んだ後のことが「分か…

会話

表参道のウェンディーズで、いつものように両耳にイヤホンを 突っ込んで妹尾河童の「少年H」を読んでいた。 ここのウェンディーズはいつ来ても席が空いているので、 神宮前のお客を訪問するときにはよく利用するのだが、 なぜか、レジで待たされてイライラ…

僕が雨の日が好きなのは、子供の頃を思い出すからなのかも知れない。 小学生の頃、僕は古いアパートに住んでいた。 広島県の東の端に位置する鉄鋼関係の工場で栄えた町だった。 これといった特産品も名勝・旧跡も無い田舎町だ。 そのアパートは1軒分が2階…

座らない男

大手町から東西線に乗った。 朝の通勤時間ということもあり、かなり混んでいるのに 三人掛けの座席の真ん中の席が一つだけポッカリ空いている。 その空いている座席の前に、吊り革にぶら下がるようにして 男が立っている。 そう、まさに彼のために用意してあ…

スーツとスニーカー

クールビズはいい法律だ。 と、僕は思っている。 今年で2年目となって、一般にかなり浸透してきた。 どこのオフィスを訪問しても、上着を着ていないことで いやな顔をされるどころか、逆に先方が上着無しの ノーネクタイだったりする。 身軽だし、涼しいし、…

タイムマシンの作り方

電車は空間を高速で移動する道具である。 空間を高速で移動するということは、時間を移動するのと同じだ。 本来であれば1時間掛かる距離を15分で移動する。 それが時間を移動していないというのであれば、アインシュタインは 有名になっていないだろう。 考…

eco検定

eco検定(環境社会検定試験)なるものができるらしい。 主催は東京商工会議所。 「環境に対する幅広い知識を持ち、社会の中で率先して環境問題に 取り組む“人づくり”、そして環境と経済を両立させた“持続可能な 社会”を目指す」という目的の元に新設された「…

鼓動

人類は少し例外な部分があるのでこの統計からは外すが、 哺乳類の寿命は、ほぼ体重の4分の1乗に比例するらしい。 体重が重い(体が大きい)動物ほど長生きだということだ。 例えば、ハツカネズミの寿命は2〜3年だが、ゾウの寿命は 70年以上だそうだ。 これは…

電車移動

かれこれ6年くらい、営業で動く際は車での移動であった。 そしてずっと、車移動は「楽」だと信じていた。 しかし、ここ2ヶ月くらい車を置いて電車と徒歩で営業に動いて いるのだが、これがかなり合理的である事に改めて気が付いた。 まず、都内で動くにあた…