ユビキタス


僕が移動するときに、とても世話になっているツールがある。
au携帯アプリの「EZナビ」だ。


これを持ってからは、以前のように出発前に慌てて
目的地までの電車経路を調べたりしなくてすむようになった。


行き先を入力すれば、そこに向かうための徒歩経路・
電車の乗り継ぎなどの詳細が全て表示される。
到着までの時間も表示される。
とても便利だ。


サーバー側にアプリケーションが置いてあって、通信で
1ページごと読み込む仕組み(いわゆるASPってことだな)に
なっているので、次画面の読み込みが遅かったり、
電波状況が悪い場所では使用できなかったりするが、
概ね使用感は悪くない。


いまさら言うことでもないが、ITの進歩は目ざましいものがある。
そしてその恩恵に与っている我々は、幸せだと思うべきなのだろう。


ユビキタス(ubiquitous)」


ラテン語で、いたるところに存在する(遍在)という意味。
どこでも常時ネット環境に接続できる社会のことを言うのだそうだ。
例えば、インタラクティブな操作が可能なカーナビや、RFID
携帯電話などもその原型として、今後が期待されているらしい。
(2010年には「第4世代携帯」が実用化されると言われている。
その頃には本格的なユビキタス社会になっているのかも知れない。)
経済産業省あたりも本腰を入れてユビキタス社会を構築しようと
しているらしい。


新しくて便利なテクノロジーはどんどん取り入れればいい。
僕はそれに大賛成だ。
僕は結構アタラシモノ好きなのだ。


だがその裏側で、古いものは古いままでキチンと残して置いて
欲しいと思う。


古い建造物の持つ威圧感、自然の素晴らしさ、'70s/'80sの音楽の
心に沁みるフレーズ、名作と呼ばれる小説の味わい深さ。
人を信じる力、自分を信じる力…


バランス良く世の中が進んで行けばいいなあ。