次の一歩
家族の中の一部となっていないか?
会社の中の一部となっていないか?
判で押したような日々を送っていないか?
他人から与えられた仕事をこなすことが、
自分の行うべきことを他人に考えてもらうことが、
どこかで心地良いと感じていないか?
大きなうねりに翻弄されて、
今にも波に飲まれそうな笹舟みたいに
クルクルと振り回されていないか?
急流の中に一本突き出した枝に止まって
凛と羽根を震わせる蜻蛉のように、
周りに流されず生きているか?
抜けるような青空の中、悠然と浮かんでいる
浮浪雲のように、一人でいることを
楽しんでいるか?
世界とは己が目に見えている範囲の中だけの虚ろだ。
世界を広げるには、目の前の扉を自らの手で押し開け、
新しい一歩を踏み出さなければならない。
顔を上げて、前を向いて、力強く、
次の一歩を。