【書評】ドミノ/恩田陸


これも中野の都立家政商店街の古本屋で購入。


最近ミステリー物の重い内容のものばかりを
立て続けに読み、食傷気味になっていたため、
違う系統の小説を読もうと思い、この本を
選びました。
(特に、一番最近読んだ貫井徳郎氏の
妖奇切断譜が重かった。)


恩田陸氏の本も過去読んだことが無く、店頭で
タイトルと装丁で選びました。


あまりにシンプルなタイトルとポップなイラストに
若干引き気味ではあったものの、後書きと書評に
チラリと目を通して、ま、いいか。とレジの
ニイちゃんのところへ。


しかし、僕の予想は見事に裏切られました。
この小説は面白い。


こんなに登場人物が多い小説は他に無いはずだ。
しかもそれぞれの登場人物に明確な設定がされて
おり、それぞれの陥っていく僅かなタイミングの
悪さが緻密に描かれている。


場面をどんどん変えながら、それぞれの登場人物の
話は進んで行き、最終的に東京駅で全ての話が
交錯して行くストーリーは、まさに「ドミノ倒し」。


今日は仕事を早めに切り上げて、コーヒーとポテチでも
テーブルに用意して、じっくりと読んでください。