結末は読めていた。
最後はそうなるだろうと思ってたんだ。
ただ、そこに至るまでの経緯だよ。
エンディングまでの、ありとあらゆる場面で
次々と予想を裏切られるんだ。
「ここまで来て、こいつが死んじゃうのかよ!
そのあと、どう展開するつもりなんだ?」
何度も心の中で舌打ちをする。
そんな読者の気持ちを知ってか知らずか、
物語はどんどんとスピード感を増して行く。
この「リアル鬼ごっこ」は筆者の2001年の
デビュー作である。
しかもそのとき山田悠介は若干20歳だ。
さらに驚くことに、この本を自費出版で
スタートし、20万部も売り上げたのだ。
恐るべし、山田悠介。